自己破産をしようと思っているものの、借金の返済ができなくてお金がない状況なのに依頼料が支払えるか不安という方もいるでしょう。そこで自己破産を依頼するのであれば、どのくらいの料金がかかるのか確認することも大切です。正しい知識を身につけたうえで依頼するか判断するのも1つの手です。
自己破産は弁護士に依頼しよう!
借金に悩まされている方も、自己破産の手続きを行うことで人生をやり直せるかもしれません。ですが裁判所の手続きは専門知識が必要になるので、弁護士に依頼するのも1つの手です。また依頼を検討するときには、信頼できる事務所を探すことも必要です。
手続きは弁護士に任せられる
借金で首が回らなくなってしまった方の救済処置として用意されているのが、自己破産です。自己破産を行うことによって、借金を返済する法的な義務をなくせます。返済に苦労する生活から抜け出せれば、人生の新たな一歩を踏み出せるかもしれません。ですが誰でも簡単に自己破産できるわけではなく、手続きを行って裁判所に認めてもらう必要があります。ここで問題になるのが、裁判所での手続きには専門知識が必要になるという点です。
裁判所での自己破産の手続きをサポートしてもらいたいのであれば、弁護士に相談するのも1つの手です。法律の専門家である弁護士であれば、自己破産のために必要な手続きの流れなども理解しています。専門家のサポートを受けながら、スムーズに手続きが進められるようにしましょう。
実際に依頼するといっても、借金が返済できない状態なのに弁護士への報酬は払えないので利用は不可能と思っている方も多くいます。ですが実際には、多くの方が弁護士へ依頼して自己破産の手続きを行っています。そこで依頼料のポイントなどを1つずつチェックして、問題なく自分の人生の新たなスタートを踏み出すまでの準備を進めていけるようにすることが大切です。
安心して依頼するために
自己破産の手続きで弁護士に依頼するとき、注意しなければならない点があります。その注意点の1つが、どのような弁護士に依頼を行うのかという点です。法律の専門家といっても、それぞれの得意ジャンルが存在しています。普段は離婚問題を多く扱っているようなところもあれば、交通事故などの示談がメインなケースも見られます。債務整理の手続きを主に扱っているところなら、安心して任せることにつながります。
例えば実績を考慮することで、どのような案件を得意としているのか把握できます。多くの債務整理問題をサポートしてきた弁護士に依頼して、より良い形で利用できるようにしましょう。
また自分にとって信頼できる相手かというのも選ぶうえでのポイントの1つです。実際に話をしてみると、相性が悪いと感じることもあるかもしれません。相性が悪いと感じる方だと、安心して任せにくくなります。自己破産というのは、自分の今後の人生に関わってくる大切な選択肢です。そのような選択肢に関するサポートを依頼するからこそ、信頼して任せられる相手を選びましょう。無料相談などの機会を利用して、話を聞いてもらったうえで依頼を検討するのも1つの手です。
費用相場について考えてみよう
弁護士へ自己破産の依頼をしたいと思っていても、借金をしている状態なので依頼料が支払えるか不安という方もいるでしょう。そこで気になる場合には、相場をチェックしてみるのも1つの手です。相場を把握したうえで、お得に依頼できる弁護士を探していくことも可能です。
必要になる金額の目安とは?
実際に弁護士に依頼をするときに気になる点の1つが、どのくらいの費用がかかるのかという点です。借金で首が回らなくなっているような状況の方だと、お金がないのという理由で弁護士の利用をためらってしまう方も多くいます。借金のトラブル解決のために、別のお金の問題を生まないために最初に依頼料の問題はチェックしておきましょう。
弁護士に支払う費用といっても、相場は20~40万円というように幅があります。注意が必要なのが、あくまで相場における金額だという点です。同じ自己破産の手続きを依頼する場合でも、20万円以下で済むケースもあれば40万円以上かかる可能性もあります。
料金が安い弁護士事務所は信頼できないとか、高ければ安心ということでもありません。料金と質の違いには関係がないので、その点を理解して選ぶことも必要です。信頼できる弁護士事務所なのかどうか判断したければ、料金ではなく評判などを確認するのも1つの手です。実際に自己破産の手続きを依頼した方からの評判が高ければ、信頼して利用できる可能性が高くなります。実績と合わせて評判を参考にしながら選ぶようにしましょう。
報酬は弁護士側が自由に設定可能
相場が20~40万円と聞いた場合、同じ自己破産の手続きなのに弁護士へ支払う報酬で差が出る理由が気になるという方もいるでしょう。差が出る理由の1つが、弁護士側が自由に決められるという点です。
実は平成16年までは、日本弁護士連合会が報酬規程を定めていました。ですが報酬規程が撤廃されたことで、事務所ごとまたは弁護士ごとという形で自由に設定できるようになったのです。自由に決められるようになったことで、同じ自己破産に関する依頼でも金額に幅があるのです。金額に幅があるといっても、不当な高額請求が行われている心配はほとんどありません。最低限相場を理解しておけば、万が一不当な請求をされた場合でも問題なく対応が可能です。
またお金の問題を考えていくのであれば、内訳をチェックすることも欠かせません。実は弁護士に依頼する場合には、支払う報酬は複数の項目にわけられます。依頼前には見積もりを作成してもらって、確認しておくようにしましょう。見積もりを確認して事前に金額や支払い方法などの点を把握していくことで、トラブルを防いだうえで依頼することにもつながります。
費用の内訳を把握しよう
弁護士に支払う費用の内訳としては、着手金・実費・成功報酬の3つにわけられます。相談料が必要と思っている方もいますが、無料の事務所へ行くことで必要なくなります。また内訳は弁護士事務所によって異なるので個別にチェックしていきましょう。
どのような内訳になるのか?
自己破産を弁護士に依頼する場合の費用は、大きく分けて3つに分けることが可能です。1つ目の費用としてあげられるのが、着手金です。着手金は依頼を開始するときに支払うお金で、相場は0~30万円という形になっています。
2つ目の費用になるのが実費で、これは手続きのために必要なお金です。正確にいうと弁護士に支払う報酬というより、裁判所とのやり取りのために必要な費用を指します。具体的には債権者や裁判所とのやり取りに必要な郵便切手代や裁判所に提出する収入印紙、予納金のために必要な費用になります。特に予納金は処理方法によっては20万円以上かかることもあるので、実費を請求される可能性が高いです。事前にどのくらいの実費が必要になるのか確認しておくようにしましょう。
最後に成功報酬は、自己破産が裁判所に認められた後に発生する費用です。成功報酬の相場は、0~30万円になります。また相談料の問題を心配する方もいます。ですが相談料の場合には、無料に設定している弁護士事務所も多く見られます。そのためお金の問題を気にせずに、気軽に相談しに行けるというのもポイントの1つです。
トータルで考えていくこと
着手金や成功報酬などのポイントがあると、バラバラに考えても問題ないと思う方もいます。ですがバラバラに考えていくのではなく、トータルで検討することが大切です。例えば着手金が0円と宣伝しているところなら、総額も安くなるというイメージを持っている方もいます。着手金が0円だとしても、成功報酬が高めでトータルだと相場より高いという可能性もあります。場合によっては成功報酬のみで着手金が20万円というところのほうが、安く利用できるかもしれません。
着手金や成功報酬などの項目別に比較していたら、お得に利用できる弁護士事務所は見えてきません。少しでも支払う金額の負担を減らしたいという場合には、必ずトータルで判断するようにしましょう。
また実際に弁護士事務所に支払う金額を比較するために、相談へ行ってみることも必要です。初回相談料が無料なところであれば、お金の問題を気にせずに話を聞いてもらえます。複数のところへ行って見積もりを出してもらったうえで、お得に依頼できるところを減らせます。自己破産の手続きが終了した後の生活の負担を少しでも減らすためにも、依頼料を考えて弁護士を選ぶことは大切です。
依頼料は分割で払うことも可能
借金をしている状態の方なので、20万円以上もする依頼料を一括で払うのは難しいという方も多くいます。そのような場合には、分割の対応を行っているか調べてみましょう。自分の状況を正直に相談して、どのような支払い方法ができるのか考えていくことが大切です。
分割払いが可能か確認
弁護士費用の相場が総額で20~40万円といわれても、自己破産を選択する方の多くは一括で金額を払うことができません。そのような場合には無理に一括で払うのではなく、分割の対応が可能か確認するようにしましょう。
自己破産を選択する場合、経済的余裕がないということは弁護士事務所側も理解しています。そのため多くの場合には、分割払いに対応しています。お金がない状況だから自己破産を選択することになっているので、見栄をはる必要などありません。自分の状況を素直に説明して、費用の支払い方法を考えていくことが大切です。
そもそも着手金が必要といっても、借金の返済で辛い状況なのに手続きをスタートしてもらう段階でお金が払えるのかと思う方もいるでしょう。ですが弁護士に自己破産の手続きを始めてもらえれば、借金の返済の必要がなくなります。つまり今まで借金の返済にあてていた金額を、着手金の分割払いの費用として利用できます。実際にどのようなスタイルで支払えるのかという点は、個人の状況に応じて異なります。自分の状況を説明したうえで、より良い形で対応してもらうための方法を考えていくことが大切です。
依頼前に費用の確認をすること
弁護士への依頼料が分割払いに対応しているといっても、どのようなケースまで対応しているかは弁護士によって異なります。そのため初回相談へ行く場合には、お金の問題も忘れずに確認しておくようにしましょう。
また一度依頼が完了した場合には、通常は支払った着手金が帰ってくることはありません。途中まで進めた場合でも、手続きが完了していない段階で費用が請求されるケースも見られます。弁護士との間でも、お金のトラブルが発生する可能性は0ではないのです。トラブルを防ぐためにも、依頼料の問題は必ず事前に確認しておくようにしましょう。双方が納得できたうえで、正式に依頼することが大切です。
分割払いといっても、自己破産をした直後は経済的に余裕がないという方も多くいます。そこで手続きが完了後すぐに成功報酬を支払うのではなく、少し期間が経過してから増額していくという方法が選択できるケースも見られます。対応している支払い方法というのは、利用する弁護士事務所に応じて異なります。個人によって経済状況は異なるからこそ、相談したうえで支払い方法を検討していくことが大切です。
まとめ
自己破産の手続きを弁護士に依頼することで、専門知識が必要な部分をカバーしてもらえます。依頼する場合には、20~40万円が費用相場になっています。一度に支払うのが難しいという場合でも、分割払いに対応してもらえるケースも見られます。